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■食物アレルギー患者の現状
現在、国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれていて、最近15年ぐらいの間に急増しています。
食物アレルギーは1才未満の乳児で最も多く発症しますが、厚生労働省の調査によると小児から成人まで幅広く認められています。
■東日本大震災では…
東日本大震災では、自治体が備蓄していた非常食や、避難所に届けられた支援物資が食物アレルギーに対応しておらず食事に困る人や、誤って食べてしまいアレルギー症状が発症する人が相次ぎました。
■政府の対応について
東日本大震災での反省をふまえ、平成25年8月、内閣府で「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」が取りまとめられ、避難所におけるアレルギー患者に対して必要な対応が盛り込まれました。
「指針」では、食物アレルギーの避難者にも配慮してアレルギー対応食品を備蓄することや、提供する食事の原材料表示を示した包装や食材料を示した献立表を掲示し、避難者が確認できるようにすることなどが求められています。
それにしたがい、市町村や学校、幼稚園・保育園などの団体でも食物アレルギーに対応する備蓄品を検討しているところは増えていますが、アレルギー対応を必要とする人の数を正確に把握するのは困難ですし、まだまだ対応が不足しているのが実情です。
■自宅で事前の準備が必要
一般に、自治体や学校などで備蓄されている非常食で多いのはカンパンやパンの缶詰、ご飯など。小麦のアレルギーを持つ人には厳しい状況です。
配布される救援物資でも、菓子パン・カップめんなどが多く実際に災害が起こってからアレルギーに対応しようとしても難しいのです。
食物アレルギーを持つ方は、公共の備蓄に頼れない可能性が高いことを考え、ご家庭で必要分を備蓄しておくと、いざという時も慌てずに済みます。
■防災・非常食業界の進化
東日本大震災の際に食物アレルギーを持つ方が困ったという事例が多くあったため、震災以降、非常食についてもアレルギーに対応する「特定原材料等27品目不使用」の食品が増えてきました。
アレルギーの有無にとらわれることなく、すべての人に配布できる利点もある為、備蓄食料として近年幅広く導入されています。
■アレルギーの原因 特定原材料等27品目とは?
食品衛生法で、表示することが定められたアレルギー原因物質は、表示が義務付けられている7品目[特定原材料]、表示が勧められている20品目[特定原材料に準ずるもの]の合計27品目があります。 |
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■コンタミ情報について
商品によってはコンタミネーション(略してコンタミ)が想定されるものがあります。
(コンタミネーション:他の製品を同じ工場内で製造していたり、製造ラインを共有していたりして、原材料としては使っていないが、アレルゲンとなりうる特定原材料などが意図せず混入することを指します)
コンタミについては消費者庁の規定で「その生産ラインでどのような原材料を用いた食品を製造しているか
消費者に情報提供することが望ましい」とされていますので、当店では各商品のページの原材料表示のちかくに
コンタミ情報を表示しています。 お手数ですが各商品のページごとにご確認くださいますようお願い致します。
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